折りたたみ式の自転車で、ハンドルの留め具が突然外れたり、ペダルが折れたりして、過去約5年間に54件の事故が起き、けが人も出ていることが、国民生活センターの調べでわかった。
市販車で実験したところ、留め具が緩い物やペダルが壊れやすい物も見つかり、同センターは経済産業省や業界団体に安全基準の見直しと製品の改善を求めた。
同センターによると、02年4月~今年8月に全国の消費生活センターに寄せられた折りたたみ自転車の事故情報は54件。「走行中に突然ペダルが折れて転倒し、手を骨折した」「ハンドルの留め具が外れて転倒し、足を骨折した」など、うち負傷事故が38件あった。 事故多発を受け、同センターは4~8月、市販されている12種類をテストした。ハンドルやフレームの留め具は、ほとんどが2重ロックで簡単に外れない仕組みだったものの、1種類は力を入れても締まらず、きちんと固定できなかった。
また、ペダルに日本工業規格(JIS)の基準となっている1800N(ニュートン)の力を加える実験をしたところ、ペダル中央に力を加えた場合は異状がなかったが、ペダルも折りたためる7種類では、外端部分が不意に折りたたまれたり、壊れたりした。立ちこぎ程度の力に耐えられないペダルもあった。
同センターは「乗る前に留め具を点検し、ペダルの外側には体重をかけないなどの注意が必要。そもそも、本当に折りたたみ機能がいるのか、買う前によく考えてほしい」と話している。
(朝日新聞、2007-10-6) http://www.asahi.com/national/update/1006/TKY200710060218.html
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