2007年10月4日

(化学物質) [添加物]安息香酸ナトリウムの安全性問題

■[添加物]安息香酸ナトリウムの安全性問題
RSSL Food e-news: EDITION 339: 23 - 30 MAY 2007

Safety of sodium benzoate questioned

http://www.rssl.com/ourservices/FoodENews/Newsletter.aspx?ENewsletterID=210

英国のメディアが、シェフィールド大学の分子生物学者Peter W. Piper教授の酵母でのストレス応答に関する研究を元にした主張から、安息香酸の安全性に懸念があると広く報道した(Daily Mail, Daily Express, 28/05/07; The Independent 27/05/07)。

安息香酸はクランベリーなどの果物に天然に存在し、先にアスコルビン酸と反応してベンゼンを生じる可能性から取り沙汰されている。最近のPiper教授の警告は、酵母のミトコンドリアDNAを安息香酸ナトリウムが傷つけるというものである。Piper教授はこのためパーキンソン病のような神経変成疾患や肝障害や老化がおこると主張している。
FSAとソフトドリンク協会は安息香酸ナトリウムの安全性については厳しく検査されており、安全であると主張している。FSAのスポークスマンは、Piper教授の1999年の酵母のミトコンドリアDNAを安息香酸ナトリウムが傷つける可能性があるという論文は既にFSAが検討しており、専門家はこの知見がヒトでの安全性について意味があるのかどうか疑問を呈していると述べている。WHOによる2000年の評価でも安息香酸ナトリウム及びカリウムは一部の感受性の高い人にアレルギー反応を誘発するが一般的には毒性は低く安全であると結論している。







参考リンク:

  1. 厚生労働省:医薬品又は医薬部外品たるいわゆるドリンク剤等中のベンゼンについて
  2. 厚生労働省:清涼飲料水中の
  3. 愛知県衛生研究所:ベンゼンについて
    ソフトドリンク中にベンゼン
  4. 食品関連情報

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