2008年6月24日

(環境ラベル)JIS規格 「JIS Q 14025」を制定

keyword:環境ラベル, JIS

JIS Q 14025に規定される主な内容は、次のとおりです。
* ライフサイクル全体を通じた環境影響の評価
* 第三者によるものを含む、独立した検証プロセスの設定
* 製品カテゴリールール(PCR)の作成
* 環境ラベル及び宣言(製品やサービスの環境影響を示す文言等)に含めるべき情報

平成14年に社団法人 産業環境管理協会がスタートさせた「エコリーフ環境ラベル」は、ISO14025に則った表示制度です。この表示制度は、製品に付されている表示(エコリーフ環境ラベル)に記載されている番号を、同協会のホームページで検索すると、その製品のライフサイクル全体にわたる環境負荷等(温暖化ガス排出量、エネルギー使用量、廃棄物の量等)に関するデータが得られます。現在、約430種類(約50社)の製品にエコリーフ環境ラベルが付されています。

参考情報
 環境ラベル(表示)の国際規格は、JIS Q 14025(ISO14025)の他に、JIS Q 14024(ISO14024)とJIS Q 14021(ISO14021)があります。
 JIS Q 14024は、タイプIと呼ばれる環境ラベル(表示)であり、あらかじめ規定された製品の環境基準への適合を表示する方法を規定しています。 財団法人 日本環境協会が運営する「エコマーク制度」は、JIS Q 14024に適合する我が国の代表的な制度の一つで、現在、約4,700(約1,700社)の製品にエコマークが表示されています。
 JIS Q 14021は、タイプIIと呼ばれる環境ラベル(表示)であり、製品の供給者(メーカ、輸入業者、販売業者等)が製品の環境性能について自ら基準を定め、それへの適合を自ら宣言(自己適合宣言)する際の方法を規定しています。
 なお、環境省が平成20年1月に策定・公表した「環境表示ガイドライン」においても、ISO14025、ISO14024、ISO14021といった環境ラベル(表示)に関する国際規格の普及を促進すること等を通じ、消費者にとって信頼性の高い、有益な環境表示の実現を目指しています。

環境省 報道発表資料-平成20年6月18日
-JIS Q 14025の制定~ISO環境ラベル(タイプIII)のJIS化について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9857

環境ラベルのJIS規格 「JIS Q 14025」を制定へ  環境省と経済産業省は、環境ラベルのJIS規格「JIS Q 14025」を平成20年6月20日付けで制定すると発表した。 JIS Q 14025は、製品やサービスの環境ラベル(表示)に関する国際規格であるISO 14025を準用して、経済産業大臣が日本工業規格(JIS)として制定するもの。 企業等が製品やサービスの環境への影響を定量的に表示する方法に一定の基準を与えるもので、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法の適用、比較可能な環境ラベルの奨励、独立した検証システムの導入などを企業等に求めることで、信頼性の高い表示を促進することを期待するとともに、企業間取引等における製品やサービスの環境価値に対する評価の一層の向上を図るとしている。【環境省】

EICネット[国内ニュース - 環境ラベルのJIS規格 「JIS Q 14025」を制定へ]http://www.eic.or.jp/news/?act=view&oversea=0&serial=18704

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