2008年8月22日

(事故)防カビ用塗料の使用に伴うものと疑われる重大製品事故の発生事例

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防カビ用塗料の使用に伴うものと疑われる重大製品事故の発生事例
内容:
・平成20年5月13日、千葉県
・公衆浴場の天井・壁面上部に当該製品を塗装した翌日、当該公衆浴場を利用した女性(1名)が、咽頭痛、頭痛、結膜充血等を発症し、現在も治療を受けている。なお、当日、当該公衆浴場を利用した他の客から同様の被害は今のところ報告されず。

再発防止策:
現在、製造事業者は、今般の事故の原因に係る調査等を実施。当該製品は平成2年に販売を開始、これまで当該製品に起因する結膜充血、急性咽頭炎等の健康被害の発症事例は他に確認されていない。現時点では製造事業者は、当該製品と同一の製品による同様な被害が発生する危険性はないと判断。しかし今般の事故を受け、製造事業者は注意喚起のためのより詳細な文書をカタログ等に記載することを、再発防止策として検討。

製造事業者 関西ペイント(株) 「スーパーカビノンOP」 水色。
・ 用途は防カビ用の塗料。石油缶(14L入り)に入っており、エアゾールタイプではなく、希釈用シンナーで希釈して塗布するタイプ。
・ 業務用製品として、塗料専門販売店で販売されているが、一般消費者も購入することができる。 平成2年に販売開始。
・ 主要成分は、樹脂成分で酸化重合形樹脂(アルキド樹脂)、顔料成分として酸化チタン、炭酸カルシウム等、溶剤として脂肪族炭化水素系溶剤等が含有されている。

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