2007年12月19日

(感染性)感染性胃腸炎(ノロウイルス)が流行‐国立感染研が注意喚起

keyword:感染症
国立感染症研究所は、冬期に流行するノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が年末にかけてピークを迎えるとの見通しを示した。手洗いの徹底などを呼びかけている。
 定点観測している医療機関からの12月2日までの1週間の患者数は、1施設当たり13.6人で、増加傾向。報告数はここ10年では最も多かった2006年に次いで2番目。過去を見ても12月中に流行のピークを迎える傾向にあることから、注意を呼びかけた。
 感染性胃腸炎は、数時間から数日の潜伏期間を経て、吐き気や嘔吐、下痢などが現れる。原因の一つのノロウイルスの感染経路としては、食中毒による経口感染が知られているが、患者や無症状キャリアとの直接的・間接的な接触感染、患者の嘔吐物や下痢便を介した飛沫感染もあり、感染力は非常に強い。

(ソース)薬事日報: 感染性胃腸炎が流行‐国立感染研が注意喚起
http://www.yakuji.co.jp/entry5302.html

<速報> ノロウイルス感染集団発生 2007/08シーズン(2007年12月13日現在報告数)
 国立感染症研究所・感染症情報センターには地方衛生研究所から「集団発生病原体票」が報告されている。これには、食品媒介による感染が疑われる「食中毒」や「有症苦情」、人→人感染や感染経路不明の胃腸炎集団発生などの事例ごとの情報が含まれている。
 2007/08シーズンに入って、2007年10~12月にNorovirus genogroup II による集団感染45事例が報告されている(表1図1)、このうち、genogroup IIの遺伝子型別まで実施された16事例中13事例ではGII/4が検出されている。他にはGII/3が3事例(10月1事例、11月2事例)で検出されている。
 Norovirusが検出された45事例の推定感染経路は、人→人伝播が疑われているものが28事例、食品媒介が疑われているものが5事例、その他感染経路が特定できず不明のものが12事例であり(表1図2)、診断名別にみると、「感染性胃腸炎」31事例、「食中毒」4事例、「有症苦情(食中毒疑いを含む)」8事例、「その他・不明」2事例である(表2)。

(ソース)<速報> ノロウイルス感染集団発生 2007/08シーズン(2007年12月13日現在報告数)
国立感染症研究所感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/iasr/noro.html

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