2007年11月12日

(リコール) 中国のリコール玩具、国内の再検査でも有毒成分を検出

2007/11/12(月) 16:44:39

国家質量監督検験検疫総局(国家質検総局)は10日、このほど米国で420万個以上の中国製玩具がリコールされた事件に関する初歩的調査の結果を発表した。調査により同玩具は有毒成分を含んでいることが明らかになった。
米国消費者製品安全委員会(CPSC)は8日、中国から輸入したビーズの玩具420万個のリコールを発表した。子供が誤飲すると同玩具に含まれる化学物質のため、昏睡状態に陥る恐れがあるためという。
同情報を受けた国家質検総局は迅速にCPSCと連絡し、直ちに同製品および中国の関連企業に対する調査を行った。初歩的調査の結果、同玩具は軟化した樹脂を型に流し込んで製造するところ、生産メーカーが軟化剤として1,4-ブタンジオール(1,4-BDO)を使用していたことが判明した。同製品には 14.5%の1,4-ブタンジオールが含まれていた。1,4-ブタンジオールには毒性があるが、現在の国際的な玩具製造における化学物質の使用安全基準に 1,4-ブタンジオールの含有量を制限する規定はない。
今回、リコールされた玩具は、オーストラリアのムースエンタープライズ社の製品で、同社がサンプルを提供、香港導源有限公司は経営を代行、深セン旺奇製品廠が生産するという形をとっていた。旺奇製品廠は代理店である導源有限公司に試作サンプルおよび原料の調合に関する報告書に提出して確認を得てから、正式な生産および輸出を開始していた。
また、同製品の包装には、「飲み込むと危険をもたらす可能性があります」、「3歳以下は使用禁止」と明確に明記してあった。
国家質検総局は同製品が子供に害をもたらす可能性があると判断し、直ちに同玩具工場が生産した製品輸出を停止するとともに、同工場の玩具輸出許可証を一時停止した。また、直ちに調査チームを組織し、同玩具に含まれる化学成分および起こりうる危険の分析を開始した。
同時に、米国の関係機関との連絡を強化し、米国で被害にあった消費者の医学的な検査に関する報告の提供を求め、よりいっそう科学的な分析を行った。(編集FN/K)

(News China)

http://www.newschina.jp/news/category_1/child_1/item_7408.html

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