2008年5月15日

(重大事故)クロックス製サンダルによるエレベータ事故のNITE調査結果

keyword:サンダル、事故、エレベータ
6.特記事項
(1)クロックス・エイジア・プライベート・リミテッドが輸入したクロックス社製サンダル(管理番号A200700396)
①製造・輸入事業者への要請エスカレーターの正しい乗り方を守らず、ステップの黄色線に踏み込み、エスカレーターにおける保守(側面のスカートガードにシリコンオイルを塗布して滑りやすくし、巻き込まれ事故が起きにくくする)が適切に行われていない場合、当該製品は、樹脂製サンダル以外の他の履き物に比べエスカレーターの隙間に巻きこまれやすい傾向があることが、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の調査で判明しました。
その場合、負傷、製品の破損に至ることがあります。
同社に対して、今後、新たに輸入・販売する樹脂製サンダルの構造・材質等をエスカレーターに巻き込まれにくいものに改善するよう要請しました。また、今後、輸入・販売する全ての樹脂製サンダルについて、エスカレーターの乗り降りに関する注意事項を記載したタグ等の取り付け、特に子供用サンダルを購入する消費者の皆様に対しての店頭における注意喚起チラシの手渡し等の適切な方法により、エスカレーターの乗り降りに関する注意喚起を徹底するよう要請しました。
併せて、同種の樹脂製サンダルを製造・輸入している事業者の団体等についても、材質・構造の改善及び注意喚起の徹底についての要請を行うこととしています。

(参考)同社が昨年一年間で国内に販売した樹脂製サンダル総数:約390万足

②関係業界等への要請
商業施設、鉄道(駅)、空港等に対して、社団法人日本エレベータ協会とエスカレーターの製造・輸入・保守管理事業者が実施する事故再発防止策に協力すること、エスカレーターの保守管理においてスカートガードへの定期的なシリコンオイル塗布をすること等の各種安全対策への取り組みを引き続き実施することについて、関係業界団体及び国土交通省を通じて要請を行うこととしています。
また、文部科学省を通じて、多くの事故が子供で発生している状況を踏まえ、事故の未然防止を図るために、幼稚園及び小学校に向けた情報提供・注意喚起を行い、安全教育活動の推進に役立ててもらうこととしています。

③消費者への注意
喚起消費者の皆様におかれては、エスカレーターに乗る際は、エスカレーターに貼られている注意表示及び注意放送に従って正しい乗り降りをしてください。
危険な乗り方、遊び乗りなどは絶対にしないでください。
特に、報告されている事故の大半が子供の事故であることから、子供がエスカレーターを乗り降りする際には、エスカレーターの正しい乗り方に従って、保護者の方は子供を安全に乗り降りさせるようにしてください。

(情報ソース:経産省)
http://www.meti.go.jp/press/20080418004/jiko.pdf

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