2007年9月21日

(事故)新品のコマが割れ、中の電池が子供の目を直撃@国民生活センター

新品のコマが割れ、中の電池が子供の目を直撃(消費者からの相談事例)_国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/jirei/data/200709_05_06.html

幼稚園のイベントの景品のコマ(1個50円)の中に入っていたボタン電池により子供が目を負傷したという製造物責任の事案。

プラスチック製でヨーヨーの形状をしており、左右にヒモを引っ張ってコマに回転力を与え、高速回転させる商品。
事故は遊び方を、父親が子供の目の高さで回して見せていたところ、突然コマ本体のプラスチックのつなぎ目部分が2つに割れ、中に入っていたボタン電池2個が飛び出し、1個が近くにいた子供の片目に当たり、目を負傷した。
大学病院の救急外来にて、角膜の部分に傷がついていると診断され、点眼薬をもらって帰宅した。

苦情同型品を入手し、当センター商品テスト部で苦情処理テストを行った結果概要は次のとおりである。
(1)外観を見ると入手した15個の同型品のうち、6個が購入時の状態で、苦情品と同じ部分に類似の形状の亀裂があった。
(2)同型品のネジを増し締めして人為的に亀裂を作成した場合、それが、苦情品の亀裂と類似していた。
(3)同型品の再現テスト(コマを使用実態のように回転させる)を行ったところ、同型品の一つに破断した部分の状態が苦情品と類似していた。以上のことなどから今回の事故の原因の一つとしては、コマの購入時点で存在したネジの締め過ぎによる接合部の亀裂と考えられた。コマの材質を考慮すると、ネジの接合方法に問題があると考えられた。

0 Comments: