2007年9月21日

(事故)玩具の電池が液漏れし、幼児が化学やけど@国民生活センター

玩具の電池が液漏れし、幼児が化学やけど(消費者からの相談事例)_国民生活センターhttp://www.kokusen.go.jp/jirei/data/200709_10_09.html

1歳6か月の孫(女児)が自動車の計器盤とハンドルを模した玩具を触っていて、下唇とひざに化学やけどを負った。
 この玩具は単1の乾電池を5本装填するもので、5本のうち4本を新しいものに交換後、女児の兄が30分ほど使用した。が、その際は何の異常もなかった。翌朝女児がこの玩具を触っていたところ、突然泣き出したので様子を見ると、玩具がひっくり返り、電池がすべて本体から外に出ており、畳、本体、電池ともに液で濡れていた。
 痛がる女児を病院に運び診察してもらったところ、ひざ部分のやけどは皮膚移植が必要なほど重い症状で、後日移植手術を受けることになった。 

電池を5本装填すると、電池ボックスのふたがその重みで開いてしまい、電池が落下しやすい。
装填していた電池5本の内訳は、4本が新品のアルカリ電池、1本が新品でないマンガン電池。


<電池メーカーの調査報告書>
 玩具機器内のアルカリ電池は何らかの原因で充電されたために、電池内部に設けられた破裂防止用の安全弁が作動したことにより液漏れした。アルカリ電池は充電されると構造上、安全弁が作動し液が流出するようになっており、本事故は玩具機器の異常および何らかの外的要因によって発生したものと判断できる。
 そこで、玩具機器回路において電池が充電される回路を想定し、再現テストを実施したところ、事故品と同様に電池が充電され、液漏れに至ることを確認した。

<玩具メーカーの調査報告書>
液漏れの原因は当該玩具の「回路不良」と思われる。
 回路不良の原因については、玩具内部の回路接点同士がハンダによりショートしていたことによるとのことだった。

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