2007年9月10日

(事故)サンダルのエスカレーター挟み込み<消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について(9月6日公表分)








サンダルのエスカレーターへの巻き込まれ事故に係る注意喚起についてサンダルを履いた子供が上りエスカレーターのステップ部分にサンダルを巻き込まれて、足の指を骨折するなどの事故が本年8月28日に発生しました。NITEには、これまでに同様の巻き込み事故が39件報告されています。そのうち6件が足の指に軽傷を負った事故です。
消費者の方は当該サンダルを使用してエスカレーターを利用される際には十分に注意して頂きますよう呼びかけるものです。
1.事故の概要8月28日、東京都内において、子供が上りエスカレーターを利用中に履いていたサンダルがステップ部分の隙間に巻き込まれ、足の中指を骨折し、3本の爪を剥離する重傷事故が発生しました。NITEには、これまでに同種の事故情報が本年8月末から9月始めにかけて39件報告されています。いずれも、エスカレーターを利用中にステップ等にサンダルが巻き込まれる事故です。そのうち、人的被害のあったものが6件(足の指に軽傷を負うもの。)で、他の33件はサンダルの一部を咬み込むもので人的被害のない事故となっています。
【事故の事例:軽傷】
・事例1:サンダルがエスカレーターのステップ部に巻き込まれ、左足の親指、人差し指に裂傷を負った。(2007年6月23日2歳児愛知県)
・事例2:サンダルのつま先がエスカレーターのサイドスカート部に挟まれて擦過傷を負った。(2007年8月8日2~3歳児福岡県)
・事例3:サンダルがエスカレーターのステップ部に挟まり、左足を痛めた。(2007年8月11日年齢不明神奈川県)
2.消費者の皆さんへの注意喚起サンダルによるエスカレーターの巻き込み事故が相次いで発生していることから、消費者の方は当該サンダルを使用してエスカレーターを利用する際にはサンダルが引き込まれないようにステップの中央に乗り、サンダルがエレベーターの縁に接触しないようご注意いただきますよう注意喚起するものです

子どもや若者に人気が高いサンダルが、エスカレーターで巻き込まれる事故が今年5月以降、独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)に計40件報告されていることが分かった。材質が軟らかいことが原因とみられ、指先の骨が折れる重傷を負った子どももいた。経済産業省は注意を呼びかけるとともに、販売業者から事情を聴いており、調査結果によっては製品改善を指導する。

 NITEによると、都県別の事故報告数は神奈川が最多の12件で、次いで東京9件、愛知6件、福岡4件、兵庫3件。宮城、群馬、静岡、石川、三重、広島が各1件。サンダルを履いていたのはほとんどが子どもで、成人も2人いた。
 問題のサンダルは、米国の靴メーカー「クロックス」の製品と、その類似商品
 エスカレーターの段差が縮小したり、足を乗せている部分が巻き込まれたりする際に、サンダルのつま先や、かかとの部分が巻き込まれる。東京都では8月28日、5歳の女児が足の中指を骨折、指3本のつめがはがれるけがを負うなど、けがの報告も数件あった。
 海外ブランド品を扱う店が多く、若い世代の客が多い横浜市中区の大型商業施設「横浜ワールドポーターズ」では6~8月、4件の事故が起きた。うち2件はクロックスのサンダルだった。切断されて使えなくなったサンダルもあったという。この施設では、エスカレーター周辺に看板を置き、注意を呼びかけている。
 同省は事故原因を調査中だが、「他のサンダルに比べて材質が軟らかいなどの原因が考えられる」としている。
 クロックス製サンダルを国内で販売している「クロックス エイジア」は「事故が発生している事実は認識しており、非常に重く受け止めている。対策の検討を進めている」としている。ただ事故原因については「すべての事故で、お子様がエスカレーターの黄色線上に立ち入っており、正しい乗り方がされていない」と指摘した。

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